猫ちゃんに長生きしてもらうために、飼い主がサポートしてあげられることの一つが毎日の食事です。
私も飼い猫(すめし)が健康で長生きしてくれるように、キャットフード選びにこだわるようになりました。
ただ、いざキャットフードを購入しようと思っても、
「種類がありすぎてどれを選んだらいいか分からない・・。」
「うちの子にはどのキャットフードが合うんだろう・・?」
「好き嫌いが多いからちゃんと食べてくれるか心配・・。」
「良質な素材を使っていて、不必要な添加物が入ってないのはどれ?」
など、気になることが沢山出てきますよね?
そうなると、結局、どれを買ったらいいのか分からなくなってしまいます・・・。
猫の好みは千差万別なので、実際に食べさせてみないとキャットフードとの相性は分かりません。
だからといって、片っ端からキャットフードを購入して試していてはお財布が悲鳴をあげてしまいます。
そこで私がキャットフード選びの参考にしたのが「ネコDK」という雑誌。
「ネコDK」では「獣医さんが選んだおすすめのプレミアムフードランキング」という企画があり、「獣医師」「ペット栄養管理士」「ねこ」の3者の視点から導き出された、おすすめのプレミアムキャットフードが紹介されていました。
このランキングを参考にすれば、獣医師さんの評価とペット管理栄養士の評価、そして実際の猫ちゃんの食いつきが分かるので、キャットフード選びの参考になります(ねこDKの編集部の方、素晴らしい企画をありがとう)。
という訳で、このページでは「ねこDK」の内容を参考にしながら、おすすめのプレミアムキャットフードランキングを紹介していきます。
私も愛猫のことを考えて色々なキャットフードを試しました。
そんな経験も含めて、このサイトではキャットフード選びに迷う飼い主さんにおすすめのキャットフードを紹介していくので、私と同じようにキャットフード選びに迷われている方は参考にしてみてください。

この記事はペルシャ猫の飼い主「ぽんず」と、ペットフード販売士の「らいと」が2人で執筆しています。
キャットフードランキングの基準は?
日用品や美容系の商品など、あらゆる情報を調査し、消費者目線で包み隠さず情報発信しているLDKというシリーズの本があります。
消費者目線の辛口採点が特徴で、ネコDKは、このLDKシリーズの猫版になります。
キャットフードランキングの監修をされているのは獣医師の梅原孝三先生。
仙台プラム・アニマルクリニックの院長で、PYIAペット薬膳国際協会の常任理事も務められています。
それにペット栄養管理士の奥田直樹さんが加わり、原材料や栄養バランスなどを評価。
それに猫カフェにいる16匹の猫の食いつきが加味されて、合計の獲得ポイントが多いキャットフードがランキングの上位に来ています。
今回はこの、ねこDKのランキングを参考にさせてもらいながら、実際にうちの飼い猫に与えた際の食いつきや体調の変化なども交えて紹介しています。
プレミアムキャットフードと一般のキャットフードの違いは何?
キャットフードランキングの前に、プレミアムキャットフードと一般のキャットフードの違いを簡単にチェックしておきましょう。
まず、プレミアムフードの大きな特徴は、「最も多く使われている原材料が肉か魚」ということ。
猫は肉食動物なので、お米や小麦といった炭水化物ではなく、肉や魚などのタンパク質をメインで摂取する必要があります。
しかし、一般的なキャットフードは「小麦やトウモロコシ」などの穀物が第一原料であることがほとんどです。
その理由は料金を安くするための「かさ増し」。
肉や魚と比べると小麦やトウモロコシの方が安いので、一般的なキャットフードはこういった穀物に肉や魚の香りをつけて製造されています。
それが悪いという訳ではありませんが、本来ねこが食べているものとは大きく異なるのは事実。
なので、プレミアムキャットフードは「穀物でカサ増しをせずに、猫が本来必要としている動物性のタンパク質をメインにしたキャットフード」だと理解してください。
大切なことなので繰り返しますが、プレミアムフードはあくまでも猫本来の食事に近い原材料を使って作られたキャットフードです。
病気が治癒したり、プレミアムフードに切り替えたからといって健康が増進されるものではないので、その点だけは注意してください。

もちろん、着色料などの人工添加物を使っていないという面での安心感は大いにあります。
キャットフードを選ぶときの3つの基準
キャットフードを選ぶポイントは大きく分けて下記の3つ。
- 食材の品質:猫ちゃんの健康を守るための「良質な」フードであること
- 猫が好む味:猫ちゃんが気に入って「美味しく」食べてくれること
- 価格:飼い主さんが「納得できる価格」であること
この3つの条件はどれも大事なことなので、これらをバランスよく満たしているフードが、優れたキャットフードと言えます。
総合ランキングベスト10
前置きが長くなってしまいましたが、販売終了になっている「ねこはぐ」「ブルー ライフプロテクション」を除いて、おすすめのプレミアムキャットフードの総合ランキング、トップ8を紹介します。
ランキングを一覧でまとめると下記の通り。
商品名(メーカー) | 質 | 味 | 価格 | |
---|---|---|---|---|
1 | カナガン(レティシアン) | ◎ | ◎ | ○ |
2 | モグニャン(レティシアン) | ◎ | ◎ | ○ |
3 | ロイヤルカナン FHN室内で生活する猫用(ロイヤルカナン ジャポン) | △ | ◎ | ◎ |
4 | シンプリー(レティシアン) | ◎ | ◎ | ○ |
5 | ジャガー(レティシアン) | ◎ | ○ | ○ |
6 | ウェルネス 穀物不使用 室内猫用 サーモン(ウェルペット・ジャパン) | ◎ | △ | △ |
7 | プロブラン 成猫用 サーモン(ネスレ ピュリナ ペットケア) | △ | △ | ◎ |
8 | ハロー アダルトカロリーオフヘルシーサーモン(ペッツ チョイス ジャパン) | ◎ | △ | △ |
ペットフードの先進国、イギリスの高級キャットフード「カナガン」が「品質」と「食いつき」で高評価を得て総合で1位。
2位はカナガンを参考に作られた、「モグニャン」がランクインしています。
この2つは同じ会社が販売していて、モグニャンはチキンを主原料としたカナガンとは異なり、白身魚を主原料としています。
食いつきの部分で差が出てしまったようですが、主原料以外はよく似た原材料が使われています。
なので、猫ちゃんが「チキン」と「白身魚」のどちらが好みかで選ぶのが良いと思います。
3位のロイヤルカナンは人工添加物が使われているという点で「品質」ではマイナスポイントです。
ただ、食いつきが良く、価格も比較的安めということで3位にランクインしています。
4位と5位にランクインしている「シンプリー」と「ジャガー」は、カナガンを作っている会社と同じ「レティシアン」のキャットフード。
猫ちゃん好みがあるので食いつきの部分で差は出てしまいますが、獣医師さんは品質で高評価しています。
なので、品質という点では「レティシアン」のキャットフードが一定の評価を得ているようです。

キャットフード販売士から見てもレティシアンのキャットフード「カナガン」「モグニャン」「シンプリー」「ジャガー」は、人工添加物を使わず、厳選した原材料を使っている良いフードだと思います。
なので、あとは猫ちゃんが気に入って食べてくれるかどうかだけ。
現在、「ジャガー」が初回半額キャンペーンを行っているので、食いつきが気になる方はこのキャンペーンを利用するのがおすすめです。
総合ランキングベスト10のフードの詳細
ここからはランクインしたキャットフードの詳細を解説していきます。
カナガン(レティシアン)
カナガンはイギリスで人気のプレミアムキャットフード。
良質なチキンが第一原料(一番多く使用されている材料)で、猫ちゃんの食いつきも良いことから総合で1位に輝いています。
うちもカナガンを与えていますが、気に入って食べてくれているので、個人的にもおすすめしたいキャットフードです。
価格(10gあたり) | 28.5円 |
---|---|
生産国 | イギリス |
主な原料 | 乾燥チキン |
カロリー(100gあたり) | 390kcal |
購入場所 | 公式ページ |
【関連記事】
カナガンってどんなキャットフード?評判や原材料、安全性詳しく解説!
モグニャン(レティシアン)
カナガンの姉妹品で、チキンではなく白身魚をメインにしたのがモグニャン。
白身魚が原材料ということで、カロリーがカナガンよりも100gあたり35kcal低くなっています。
なので、ちょっと肥満気味でダイエットさせたい猫ちゃんや、運動量が少ない猫ちゃんに向いています。
香ばしい魚の香りがして、食いつきは抜群です。
価格(10gあたり) | 28.5円 |
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生産国 | イギリス |
主な原料 | 白身魚 |
カロリー(100gあたり) | 365kcal |
購入場所 | 公式ページ |

モグニャンの詳細は下記の記事でレビューしています。
ロイヤルカナン FHN室内で生活する猫用(ロイヤルカナン ジャポン)
ロイヤルカナンはホームセンターなどでも売られている、知名度の高いキャットフード。
プレミアムフードの中では価格も安価で、お財布にも優しいです。
ただ、人工の酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)が含まれているのが気になる部分。
もちろん、使用基準値よりも少ないので猫ちゃんの健康に影響を及ぼすことはないとされていますが、発がん性も指摘されているので、できれば避けたい添加物ではあります。。
価格(10gあたり) | 13.4円 |
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生産国 | フランス |
主な原料 | 鶏 |
カロリー(100gあたり) | 375kcal |
購入場所 | 店頭販売・ネット通販 |
【関連記事】
ロイヤルカナンってどんなキャットフード?原材料や安全性をチェック!
シンプリー(レティシアン)
使われている原材料の4割がサーモンで、その他も白身魚やマスなどのお魚がたっぷり使われています。
問題視されるような添加物は使用しておらず、品質的にも高評価を得ています。
ハーブ類が豊富なのも特徴で、魚系のキャットフードが好きな猫ちゃんにおすすめです。
価格(10gあたり) | 28.5円 |
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生産国 | イギリス |
主な原料 | 骨抜き生サーモン |
カロリー(100gあたり) | 380kcal |
購入場所 | 公式ページ |
【関連記事】
シンプリーってどんなフード?安全性や評判、食いつきについて詳しく解説!
ジャガー(レティシアン)
ジャガーはチキン生肉を始め、鴨肉、サーモン、マスなどのタンパク質が豊富な材料を80%も使用しているのが特徴。
猫本来の食事に近いのがこのキャットフードではないかと思います。
猫によって好き嫌いは分かれるようですが、うちの猫は気に入った様子。
人工添加物を使ってないという点でも安心です。
価格(10gあたり) | 28.5円 |
---|---|
生産国 | イギリス |
主な原料 | 骨抜きチキン生肉 |
カロリー(100gあたり) | 383kcal |
購入場所 | 公式ページ |
【関連記事】
ジャガー(キャットフード)の食いつきや評判を実際に試した飼い主が解説!
ジャガーの食いつきはどう?ペルシャ猫に食べさせた感想をレビュー!
ウェルネス 穀物不使用 室内猫用 サーモン(ウェルペット・ジャパン)
ウェルネスはアメリカにある会社で作られたキャットフーで、人口保存料や着色料、香料、鶏などの頭といった家禽副産物は一切使用していません。
酸化防腐剤には自然派成分のローズマリーやミックストコフェノールを使用。
穀物も使っていないグレインフリーのキャットフードです。
魚と豆類がたくさん配合されている上、グルコサミンなどの健康に期待できる材料も豊富に使われています。
低脂肪でカロリー控え目なので、ダイエット中の猫ちゃんに特におすすめです。
価格(10gあたり) | 31.3円 |
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生産国 | アメリカ |
主な原料 | サーモン |
カロリー(100gあたり) | 343kcal |
購入場所 | 店頭販売・ネット通販 |
【関連記事】
→ウェルネスキャットフードの評判ってどう?原材料や安全性を評価!
プロプラン 成猫用 サーモン(ネスレ ピュリナ ペットケア)
プロプランは「ネスレ」が製造しているキャットフード。
ホームセンターなどで、「ピュリナワン」という緑色のパッケージのキャットフードを見かることがあると思いますが、その「ピュリナワン」のプレミアム版だと思ってください。
ただ、良質なキャットフードであることは間違いないのですが、特にここが良いという特徴がないような気も・・。
プロプランじゃなくても、ピュリナワンは通常版で「グレインフリー」があるので、そちらでもあまり変わらないような感じもします。
価格(10gあたり) | 16.7円 |
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生産国 | オーストラリア |
主な原料 | サーモン |
カロリー(100gあたり) | 356kcal |
購入場所 | 店頭販売・ネット通販 |
2,000円以下!コスパの良いキャットフードランキング
プレミアムフードが良いのは分かるけど、できるだけキャットフードの費用も抑えたい。
「グレインフリーやヒューマングレードじゃなくていいから、価格が安くて質が良いキャットフードはないかな・・・。」と考えている飼い主さんも多いと思います。
そこで、1kg以上が2,000円以下で買えるキャットフードの中で比較的おすすめのものを紹介します。
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ピュリナワン グレインフリー チキン
おすすめ度 4.0 - 価格:
- 1,400円前後
- 容量:
- 1.6kg
2,000円以下のキャットフードで一番おすすめなのが『ピュリナワンのグレインフリー チキン』。この価格帯でありながら穀物不使用で作られています。原材料にチキンミールが使われていますが、これはお肉の部分のみが使われていて、いわゆる4Dミートと呼ばれるようなものではありません(メーカー担当者に確認)。通常、グレインフリーのフードは高価なものが多いですが、ピュリナワンは続けやすい価格で穀物不使用を実現してくれています。
管理人の評価
うちの猫もお気に入りのキャットフードで、食いつきや食後の健康状態も良かったです。今なら500円でお試しできるキャンペーンが行われているので、このキャンペーンを利用するのがおすすめです。
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ナチュラルバランス ホールボディヘルス
おすすめ度 4.0 - 価格:
- 1,700円前後
- 容量:
- 1.0kg
メイン(第一)食材に鶏肉を使用したキャットフード。グルテンフリーで安全性が疑問視される添加物や酸化防止剤は使用されていません。プレミアムフードの中では比較的手ごろな価格です。
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ピュリナワン 避妊・去勢した猫の体重ケア
おすすめ度 3.0 - 価格:
- 1,500円前後
- 容量:
- 2.2kg
ホームセンターでも購入できる一般的なキャットフード。メイン食材にターキーを使用し、小麦や着色料、香料は無添加です。酸化防止剤も天然由来のものを使用しているので、同じ価格帯のIAMSやサイエンスダイエット、メディファスよりもおすすめです。
管理人のレビュー
猫雑誌の『辛口キャットフードランキング』でシニア猫に与えたいキャットフードの1位に輝いています。お肉を第一原料にしてあり、気になる添加物も使われていないという意味で、ホームセンターで手軽に購入できるキャットフードとしては一番おすすめです。こちらも500円モニターの申込みが可能です。
↓2,000円以下のおすすめキャットフードランキングはこちら↓
キャットフードを変更する場合の注意点(切り替え方法)
猫は基本的に好き嫌いが激しい生き物。
生後半年までに口にしたものを生涯食べ物として認識すると言われていて、それ以降に出会った食べもには警戒心を持ちます。
なので、できれば子猫の頃から良質なフードに慣らしておくのが1番です。
成猫になってから切り替える場合は、今までのキャットフードに少しずつ混ぜて、徐々に割合を増やしていくのがポイント。
2週間くらいかけて新しいフードに完全移行するくらいの気持ちでいると、ちょうど良いと思います。

どうしても食いつきが悪い場合は、鶏のささみを湯がいた煮汁をキャットフードにかけてあげましょう。
人肌くらいの温度に冷ました煮汁をかけると、香りが立って食いつきがよくなります。
いくつかのキャットフードを試しているうちに、猫ちゃんにぴったりのフードが見つかると思うので、まずは色々試してみましょう。

猫は生後半年までに口にしたものを生涯食べ物として認識すると言われていて、それ以降に出会った食べもには警戒心を持ちます。
なので、子猫の頃から良質なフードに慣らしておくのが1番です。
サンプルや返金保証があり、気軽にお試しできるキャットフードは下記にまとめてあるので参考にしてください。
【参考にした書籍】