寒~い季節。
通勤や通学に原付や大型バイクを使う人は、防寒、防風のジャケットを着込んで完全防備で出かける人が多いと思います。
ただ、通勤や通学で利用する方以外は、冬の期間はバイクから足が遠のくものです。
そして暖かくなってバイクに乗ろうとした時に起きる事。
そうです、エンジンがかからない・・・・。
エンジンがかからない原因
長期間放置していたバイクのエンジンがかからない場合、大まかに2つの原因が考えられます。
- バッテリー上がり
- ガソリンが腐ってキャブ内が腐食
だいたい、春先に依頼を受ける「エンジンがかからない」という修理は、この2つが原因です。
今回はこの2つの症状を診断する方法をご説明します。
原因1 バッテリー上がり
セルボタンを押しても、セルが勢い良く回らない時は、このバッテリー上がりが疑われます。
いつもであれば「キュルルルルルルッッ~」という勢いが「シュル・・・シュルッ・・・・・シュルッ」といった、なんとも頼りない音になっている場合は完全にバッテリーです。
この場合、キックスターターが付いているスクーターなどであれば、キックを使ってエンジンをかける事も可能です。
しかし、最近のインジェクションタイプのバイクは、バッテリー内にほとんど電圧が残っていなければ、キックでもエンジンがかからなくなっています。
(燃料を噴射するインジェクションもバッテリーの電気を使っているため。)
まあ、取りあえずこのパターンの場合は、何度も勢い良くキックを蹴ってみましょう。
運がよければエンジンがかかるはずです。
バッテリーの値段
バッテリは完全に寿命を迎えていなければ、補充電することで回復します。
これはバイクを購入したバイク屋さんに頼めば1000円~2000円くらいで補充電してくれるはずです。
ただ、充電しても回復しない場合はバッテリーを交換する必要があります。
その際は50ccの原付のバッテリーとは言え、料金は1万円~の金額を覚悟しておいたほうがいいでしょう。
ネットで安い海外製のバッテリーを売っていますが、これはすぐにバッテリーが上がってしまうものがほとんどです。
何度も自分で安いバッテリーを買って交換している人を見てきましたが、自分で替える手間がかかる上に、トータル金額がかさむだけです。
あまりに安すぎるバッテリーは購入を控えましょう。
原因2 キャブのつまり
エンジンがかからないもう1つのパターンがキャブのつまり。
長い間バイクを放置していると、キャブレーターの中でガソリンが腐って固まってしまいます。
そのため、ガソリンの通路が塞がれてエンジンがかからなくなります。
いくらセルを回してもエンジンがかからないというのはこのパターンが多いです。
この場合は、キャブレーターの底にあるガソリンを抜いてから、再度セルを回すとエンジンがかかるようになる事があります。
ただ、キャブレーターはとても精密に作られているものなので、バイク屋さんに依頼したほうが確実です。
キャブレーターの分解清掃の工賃は原付バイクでも6000円~10000円くらいは見ておきましょう。
ちなみにキャブレーターではなくて、インジェクションタイプの原付はガソリンが腐って詰るという事は基本的にはありません。
予防法
冬のバイクに乗らない期間。
バイクのエンジンをかけておくだけでも、バッテリー上がりや、ガソリンの腐食を防ぐ事ができます。
あまり原付バイクに乗ることがなければ、天気のいい日にはせめて、週に1回、10分くらいエンジンをかけてあげるようにしましょう。