テレビやネットや雑誌で毎日一度は目にする猫。
子猫、デブ猫、ブサカワ猫、猫、ネコ、ねこ、CAT。
巷にはあらゆる猫の情報があふれているので、猫を飼いたいという衝動にかられている人も多いのではないかと思います。
ただ、「猫、飼いたいなぁ〜」と思っても、賃貸のワンルーム住まい・・・。
「ワンルームだと広さ的に猫を飼うのは難かしいのかな・・・?」と不安になってしまいますよね?
果たして賃貸のワンルームで猫を飼うことは可能なのか?
今回はその辺りを解説していきたいと思います。
ワンルームマンションでも猫は飼える?
まず最初に結論をお伝えすると、ワンルームだからといって猫を飼うのを諦める必要はありません(当たり前ですが、猫の飼育可のマンションであることは前提条件)。
実は猫にとっては、部屋の広さはあまり関係ないんです。
重要なのは自分のテリトリー(縄張り)に、安心して寝られる場所と十分なエサさえ確保されること。
そして、上下運動ができるかどうかです。
昇ったり降りたり飛び移ったりできるような高さのあるタンスや机、棚などの家具類やキャットタワーを用意してあげれば、狭いワンルームでも猫は運動不足にもならず快適に過ごすことができます。
室内飼いの猫は与えられたその室内の環境を「自分のテリトリー」と認識し、自分の世界を完結させてその場所で満足して生きるので「広いから幸せ」、「狭いからかわいそう」なんてことはないんですね。
なので、個人的にはワンルームマンションでも猫を飼うことは可能だと思っています。
(4畳半とかだと猫用品でスペースがなくなるので物理的い難しいですが・・・。)
猫は散歩も必要ないので、一人暮らしでも犬より断然飼いやすいです。
私も5年前に猫と暮らし始めるまでは何も知識がなかったので、この話を聞いてもちょっと信じられませんでした。
だって野良猫なんかは自由に歩き回ってるイメージがありますからね。
ただ、、自由奔放に動き回ってる感の強い野良猫ですが、それでも自分のテリトリーというのがキッチリと決まっていて、そこからは滅多なことでは出ないそうです。
行動範囲が広いのは室内飼いの猫とは違って、エサや寝床の心配があるから。
エサや寝床を確保するために、ある程度縄張りの広さが必要になるそうです。
野良猫が道路で唐突にピタっと止まってる瞬間をみたことがありませんか?
あれはきっと、縄張りの境界線なんですね。
こんな感じで、猫にとっての自分の世界=テリトリーは、とても大切なもの。
そのテリトリーの中で、猫がくつろげて楽しめる空間を作ってあげれば、ワンルームマンションでも猫を飼うことは可能です。
ワンルームで猫を飼うために必要なもの
では次に、ワンルームで猫を飼い始めるにあたって必要なものを考えてみましょう。
ペット可、猫可のマンション、そしてちょっと多めの敷金
猫を飼うには、まずはペット可のマンションであることが大前提。
中には犬はオッケーでも猫はダメという物件もあるので注意です。
不動産屋の友だちに聞いたところ、物件的には猫の飼育が可能な物件はとても希少。
犬は可能でも猫はダメなところが多いそうです。
そしてペットを飼う場合、1,2ヶ月分多めに敷金を取られます…泣。
これは猫が部屋を汚したり傷つける可能性があるためなので、猫を飼う時は選べる部屋の数が限られて、引越し費用も高くなるというデメリットもあることだけは覚えておきましょう。
さて、住処を確保したら、いよいよ部屋の中です!
具体的に最初に揃えておくべきものざっとあげて見ました。
猫用のトイレ
まず必要なのが猫用のトイレ。
お値段は1,000円〜3,000円程度です。
トイレは猫の数+1個が理想。
つまり1匹なら2個、2匹なら3個のトイレが必要ということです。
ただ、ワンルームには2個もトイレを置くスペースはないで1個でも大丈夫。
うちもワンルームマンションで暮らしていた時は1個でした。
そして、トイレを購入する時のポイントは蓋付きのものを選ぶこと。
トイレの匂いが居住空間に漂ってくるのが嫌な人は、蓋つきのトイレにするのがおすすめです。
※蓋つきのトイレは猫が嫌がる場合もあるので、どうしてもダメそうだったらその時は蓋を外してあげてください。
トイレは落ち着いてできる場所であることが必要。
部屋の中でもあまり人通りのない場所を確保してあげましょう。
この部分は結構デリケートです。
トイレの砂(猫砂)
次に必要になるのがトイレに入れる砂。
猫は自分の排泄物を砂に埋める習性があることと、排泄物の処理が簡単になることから、猫のトイレには猫砂を敷き詰める必要があります。
猫の排泄物には強烈な臭いがあるので、消臭効果があるというのも猫砂を使う大きなメリットですね。
素材や粒の大きさ、性能も様々ですが、基本的な猫砂のお値段は500円程度。
これもまた好みにうるさい猫もいるので、どんな砂が良いかは色々試してみましょう!
キャットフードと食器
キャットフードは何種類か食べさせて見て、食いつきの良いものを見つけましょう。
いろいろ試してみて、年齢や種類、体質にあったものを選ぶのがベストです。
キャットフードのお値段はピンキリですが、病気がちな猫は獣医で勧められるエサをあげることになるので、2kgで3、4,000円くらい(結構高い)。
うちは基本的には2kgで1,500円くらいのカリカリ(ドライフード)で、あとはおやつを2日に1回くらいあげるようにしています。
エサや水を入れる食器は浅いものがおすすめ。
プラスチックの匂いを嫌う猫もいるので、可能であればプラスチック以外の材質がいいと思います。
あとはエサと水の置き場も大切。
ワンルームの中でもトイレからはなるべく離してあげましょう。
猫は超がつくほどのきれい好き。
トイレのそばでの食事を嫌がります。
あとこれは意外と知られていませんが、実は水とエサの場所も離しておくのが理想的。
狩の習性から獲物の血で水が汚れるのを嫌がり、ごはんの近くの水は飲まないとか。
確かに、こうすることでうちは水をよく飲むようになりました!
爪とぎ
猫を飼う上で厄介なのが爪研ぎ。
壁や柱、ソファや椅子などで爪とぎをする癖をつけないように、あらかじめいろんなタイプの爪研ぎを用意しておきましょう。
たまに猫に爪研ぎをさせないように怒る人がいますが、猫が爪研ぎをするのは本能なのでやめさせるのは難しいです。
なので、猫が爪研ぎしやすい場所にお気に入りの爪研ぎを設置しておいてあげましょう。
うちは安〜いダンボール製の爪とぎがお気に入り(300円くらい)。
マタタビの粉を振りかけておけばほぼそこで爪とぎをしてくれるので助かります。
おもちゃ
猫と遊んであげるのも大切なこと(気まぐれですぐ飽きてるけど)。
ヒモや転がるもの、猫じゃらし風なものなど、色々用意して猫の好みを探りましょう。
うちは色々買い与えてみたけれど、結局、ガムの銀紙(要するにゴミ)でハッスルして遊んだりしています。
おもちゃの包装資材の方に食いついたり。
何が刺さるかわからないものです。
高価なものじゃなくても、家にあるものでも何でもいいと思います。
キャリーバッグ
病院へ連れて行くなど、いざという時のためにキャリーバッグは絶対に必要。
抱っこしただけでは、逃げられて事故や迷子の危険にさらすことになるので、必ず買っておきましょう。
金額の目安は2,000円~10,000円程度。
うちは自家用車での移動には大きめの洗濯ネットで代用したこともありますが、公共の交通機関を利用する場合はきちんとキャリーバッグかケージに入れて連れて行きましょう。
キャットタワー(できれば)
先ほど言った通り、広さは必要ないですが、上下運動をするための工夫は必要不可欠です。
キャットタワーはまさにそのために作られたものなので、手っ取り早く猫の運動場を作ってあげることができます。
お値段は5,000円=20,000円程度。
キャットタワーを購入しない場合は、家具(タンス、カラーボックスなどの棚などで上手く上下運動ができるようにしてあげましょう。
ある程度の金額を出せば、おもちゃや爪とぎがついていたり、箱やハンモックがついてるものがあるので、猫にとって夢のような遊具になります。
ただ、好みが激しいのが猫さまの特徴。
どんなものでも気にいるとは限らないみたいです。
実際、買っても全く使ってくれないという実例もたくさん…。
なので最初から高価なものは必要ないかもしれません。
子猫の場合は、そんな高いところには登れないので急がなくても良いでしょう。
まとめ
以上が、私が思いついたワンルームで猫を飼うために必要なものです。
今ある家具や小物を活用したり各々の費用を抑えれば、5,000円くらいあれば最初の準備ができると思います。
意外とリーズナブルだと思いませんか?
よかったら参考にしてみてくださいね!
あと、ものではありませんが、最初にきちんと心の準備をしておくべきなのは避妊・去勢についてです。
それぞれ考え方や方針があるでしょうが、完全室内飼いの猫でも病気のリスク回避や、万が一部屋から脱走した時のために避妊・去勢はしておいた方が良いな、と私は思います。
去勢は生後1年以内がベストなタイミングだと言われています。
費用は避妊が30,000円~、去勢が15,000円~といったところ。
去勢についてはまた別の記事で解説します。