わたしたちを癒してくれる最高に可愛いネコ。
でも可愛いカワイイとただ可愛がるだけではいけません。
ネコを飼い始める時には、考えておくべき大切なことがたくさんあります。
今回は、猫の飼い主の責任として、貰い手のない子猫を不用意に増やしてしまわないよう、避妊・去勢についてまじめに考えてみましょう!
猫を飼い始める時、避妊、去勢についてはどう考えていますか?
猫の去勢については、全身麻酔をしてメスを入れるのでリスクがないとは言えないし、動物として生殖機能を奪ってしまうのはどうなのか?という、色々な意見があるので一概にどうこうは言えません。
ただ、私は他の猫と接触する機会がない室内飼いの猫にも避妊や去勢の手術をしてあげるべきだと考えています。
これは生殖系の病気を防ぐことにもなるからです。
もし子供を作らせない、産ませないと決めているのであれば、早いうちに手術をしてあげましょう。
猫の去勢手術に最適な時期とは?
では、去勢手術に最適な時期はいつなのでしょうか?
実は、オスとメスでは結構違いがあるんです。
メスの場合
メス猫は生後1年以内に、1回目の発情期が来ます。
早ければ生後5ヶ月くらいで成熟し、最初の発情期を迎ます。
これは、もう子供が作れるようになったということです。
諸説あるのですが、避妊手術をするのはこの時期、生後5ヶ月~が最適だと言われています。
初めての発情の時期には個体差がありますが、だいたい体重が2kgくらいあれば体力的にも大丈夫みたいです。
ここは獣医さんともよく相談して決めましょう。
費用の目安は、卵巣と子宮を摘出する手術で25,000円~。
入院が必要な場合もあり、1~2週間後には抜糸も必要です。
去勢手術をするメリットとしては下記のようなものがあります。
- 生殖器系疾患の予防
- 乳がんの予防
- ストレスの軽減(性的な欲求不満がなくなる)
オスの場合
オスの子孫繁栄の準備は少し遅く、発情は生後1年くらいとのこと。
(個人差があり、5ヶ月で発情する早熟な子もいます)
そして最適と言われる去勢手術の時期は生後6ヶ月~10ヶ月くらいです。
去勢時期が早すぎると、尿路が未熟なまま育たず尿道結石になる猫もいるそうなので、6ヶ月からを目安としましょう。
オス猫の場合は、一度発情してしまうと去勢をしていないオス猫はスプレー行為(おしっこによる臭い付け)を行います。
この行為を一旦覚えてしまうと、術後もスプレー行為のクセが残る可能性があります!
なので発情してしまう前に手術を行うのがベストです。
オスの場合は最適な時期が結構短いです!!
費用の目安は睾丸の摘出で15,000円~。
入院などの必要はなく、その日のうちに帰れます。
オス猫が去勢手術をするメリットは下記の通りです。
- スプレー行為をしない
- 生殖器系疾患の予防
- ストレスの軽減(性的な欲求不満がなくなる)
比較してみると手術代はメスの方が若干高いです。
安くはない金額ですが、経済的な理由で不妊治療を渋るようでは猫を飼う資格はありません!
猫の健康のためにも、心は痛みますが適齢期に不妊治療をすることを検討してあげてくださいね。
去勢すると猫の性格は変わる?
去勢をすると性格が変わるという話がありますが、本当のところはどうなんでしょう?
うちもの猫(メス)に手術を受けされる前、甘えんぼな性格が超クールになったら寂しいな…という不安はありました。
ただ、去勢施術後も大きな変化はなく、強いて言うならもっと甘えん坊になったように思います(笑)。
聞いたところによると、男性ホルモンと女性ホルモンの割合が近くなるため、オスっぽさ、メスっぽさというのが薄まり、甘えん坊になる傾向が強いということです。
暴力的になったり凶暴になったらどうしようと思うかもしれませんが、そういった話は聞いたことがありません。
という訳で、去勢をすると猫の性格がおとなしくなるというのは本当のこと。
もちろん、全ての猫がおとなしくなる訳ではありませんが、去勢をすると猫がおとなしくなって飼いやすくなるというのはよく聞く話です。
あと、去勢することで太りやすくなる猫もいるので、エサの量などに気を配って肥満には十分気をつけましょう!
猫の発情期
発情の時期は2月から9月くらいまでで、春と夏の期間が中心。
この季節は猫にとって恋の季節です。
猫の発情期はどんなものかというと、まずメスが発情すると、大きな高い声で悩ましい鳴き声を発します。
オスはそれに誘発され、発情します。
期間は2~3週間程度で、発情のサインはそのうちの3日ほどだそうです。
期間が短いので見逃してしまう飼い主さんもいるみたいです。
そして、私も調べていて知ったのですが、猫の発情ってメス発信!!
さらに、基本的には誰かれ構わずな感じだそうです。
一度に生む子猫の数は平均して5~6匹程度。
1匹のこともあるし、8匹なんてこともあるとか。
発情している間、不特定多数のオスと親交を深めたため、生まれた5匹の子供の父親が全員違う、ということもあったそうです!
これには風紀委員も真っ青。
「この泥棒猫!」「メス猫が!」みたいな、恋人や夫を奪われた女性が相手の女性に放つ印象的な台詞は猫のこういった奔放な習性からきているんでしょうね?
余談ですが、映画化されるほど話題になったドラマ「昼顔」のシーンも印象的でした。
(映画版、早くDVDにならないかな…)
もし不妊手術を受けていなければ、室内飼いのメス猫も時期になれば自然と発情します。
室内飼いのオス猫も、外のメス猫が発情する声は聞こえてきたりするのでやっぱり発情してしまいます。
結ばれる相手がいないのに発情してしまうというのは辛いものがあります。
不妊手術には病気を防ぐ、ストレスの軽減などメリットの方が多いです。
他のネコとの接触がない環境でも、不妊手術は受けさせてあげましょうね!