猫が喉を鳴らすゴロゴロ音。
このゴロゴロ音は、猫が気持ちのいいときに鳴らす音として知られています。
最近になって、猫のゴロゴロ音には骨に含まれる細胞を活性化する働きがあることなどが分かってきたのですが、猫があの音をどこからどんな仕組みで出しているのかは未だ解明されていないそうです。
奥が深い猫のゴロゴロ音・・・。
そこで今回は、猫が喉をゴロゴロと鳴らす時の気持ちや、ゴロゴロ音の働きについてみていきましょう。
安心している時、満足している時
猫がゴロゴロ音を出すのは、気持ちの良いところをなでられるなど、安心したり満足したりしている時というのが一般的です。
膝にのってきた猫の頭や顔をなでた時に喉をゴロゴロ鳴らしてくれると、「心を許してくれているんだなぁ~」と、こっちまで嬉しくなってしまいますよね?
このゴロゴロ音、もともと母親のミルクを飲んでいる時に鳴らすもので、それは「元気だよ~ちゃんと飲めてるよ~」というサインだそうです。
この音を聞くと母猫の母乳の出も良くなるんだとか。
お乳をお腹いっぱい飲んで満足感と幸福感で眠くなりながらでも出せる便利な音。
その名残で、大人になってからでもリラックスして甘えた気分の時や満足した気分の時に赤ちゃんの頃の幸せな気持ちを思い出してゴロゴロという音を出すんですって。
あー可愛い。
何かに期待、おねだりしている時
猫は、期待感が高まった時にも嬉しくて興奮してゴロゴロ鳴らします。
うちの猫もわたしがいつもおやつを与えている場所の近く(所定の位置を決めています)にいると、ゴロゴロゴロゴロ鳴らしながら擦り寄ってきます。
期待値MAX!といった雰囲気で、ずっとついてきてゴロゴロ言われてしまうと、用があってここにいるだけで、おやつをあげるつもりなかったのに…気づいたら猫のおやつの缶を開けています(笑)。
恐るべしゴロゴロ音。
正直、これには誰も抗えません。
まあ、おやつをあげてくれとは言いませんが、猫がゴロゴロ言いながら寄ってきた時には、せめてナデナデはしてあげましょうね。
不安な時、緊張している時、具合が悪い時
ウチの猫は病院の診察台などでも喉をゴロゴロ鳴らしている時があります。
「おぉ、こんな時にもリラックスモードになれるなんて、たいした猫だナァ~」と思ったあなた!(過去のわたし)
それは違います!全然違うんです!!
実は、猫は喉をゴロゴロ鳴らすことで不安や緊張をやわらげているのです。
これはエンドルフィンという神経伝達物質が関係しているとされ、猫は死ぬ間際にもゴロゴロを出すらしいのです(あまり考えたくありませんが・・・)。
エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、鎮痛作用や多幸感をもたらし、苦しいとき、痛いときなどにも分泌されることがわかっています。
苦痛を軽減させるために、エンドルフィンを分泌して自己防衛しているという訳ですね!
そしてもう一つ。
なんと、この音には骨を強くし、骨折を早く治す効果(音楽療法・超音波骨折治療法)があるらしいんです!
怪我をしたサッカーのベッカム選手や野球の松坂大輔選手も取り入れたとか。
最近の研究で、猫のゴロゴロは骨に含まれる細胞を活性化し、骨密度の維持に役立っている、ということが分かっています。

あの音、癒されるなぁ〜とは思っていたけど、まさかこんなにも科学的な根拠があったなんて驚きですよね?
人間を幸せな気分にさせてくれるだけでなく、怪我まで治してしまうというものすごいパワーを秘めたゴロゴロ音。
とにかくあの猫のゴロゴロ音を聞くととても心が癒され、幸福感があふれます。