飼い猫の適切なエサの量って知ってますか?
猫は基本的にお皿に入っているキャットフードを一気に全部食べてしまうようなことはあまりありません。
ただ、だからといってキャットフードを与えすぎると肥満の原因となり、健康面に様々な影響がでてしまうことがあります。
(デブ猫はデブ猫でかわいいですが・・・。)
そこで今回は、飼い猫に適切なキャットフードの量について解説します。
ある程度の基準が分かっていれば、エサの量の調整は簡単です。
一度太ってしまうとダイエットは大変なので、肥満防止のためにもあなたの愛猫に適切なキャットフードの量を覚えておきましょう。
猫は自分で食べる量が調整できる
猫は基本的に自分が食べたい量だけ調整して食べることができるので、キャットフードを多めに入れておいても問題はありません。
ただ、できれば体重からキャットフードの適正量を計算して、その都度エサをあげるほうが肥満の防止にもなるので望ましいです。
エサを与えすぎたり催促されるがままにおやつ(ちゅーるなど)を与えていたらすぐに肥満体になってしまいます。
実はうちもそのパターン。

なんだか最近お尻がどっしりとして太り気味になってきた…?

誰かさんと一緒で秋冬に食欲が旺盛になるタイプなのかも。

一緒にダイエットしようか
甘い声で催促されるたびにエサを与えてしまい、いつの間にか食べ過ぎになってたみたいです。
毛がもふもふなのでぱっと見ではなかな体重の増減がわからないため、
たまには体重をきちんと測ってあげなくてはいけません。
とにかく、これではいかん!おデブになっちゃう!と思い、すめしにとって適切なエサの量(給餌量)を考えてみました。
一日に与えるキャットフードの計算方法
1日に与えるキャットフードの量は、猫の年齢や運動量によって微妙に変わってきます。
人間でもスポーツ選手とデスクワークをしている人では1日の消費カロリーは全然違いますよね?
そんな感じで猫も種類によってだけではなく、運動量によっても与えるエサの量を調整してあげなければいけません。
運動量の多い成猫の場合
では、運動量が多い成猫の場合は1日にどれくらいのキャットフードが必要なのか?
これは『適正体重×80カロリー』という計算で導き出します。
適正体重は生まれてから1年経った成猫では3kg~5kg。
例えば3kgの猫の場合だと、『3kg×80カロリー=240カロリー』が必要ということになります。
では、240カロリーのエサの量ってどうやって計算すればいいのでしょうか?
それはキャットフードの外袋を見れば分かります。
キャットフードの外袋には『100gあたり●●●カロリー』という表記があります。
例えば100gあたり400カロリーのキャットフードの場合は、60gあげれば240カロリーという計算になります。
つまり、運動量の多い3kgの成猫には60gのドライフード(カリカリ)が目安ということになります。
運動量の少ない成猫の場合
では、運動量の少ない猫にはどのくらいのエサの量が目安になるのでしょうか?
運動量が少ない猫の場合は『適正体重×70カロリー』で計算します。
うちのすめしも運動量が少ないのでこちらで計算。
3kg×70カロリー=210カロリー
100gあたり400カロリーのエサの場合、
ドライフード(カリカリ)でだいたい50gくらい。
これを1日に2回くらいに分けてあげるのがベストです!
子猫の場合
では、成長期の子猫の場合はどうなのでしょうか?
子猫は運動量も多く、成長するためにたくさんの栄養が必要なので、エサの量も多めです。
計算式は『体重×200カロリー』
成猫と比べてもかなりの量のキャットフードが必要なことが分かります。
では、いつまでが子猫と呼ばれる期間なのでしょうか?
猫の場合はだいたい6ヶ月くらいまでが「子猫」と呼ばれる期間です。
子猫の場合は成長期なので、「もっともっとー」と欲しがるようだったらある程度量をオーバーしても大丈夫。
もちろん、子猫が食べても良いとされている良質のフードを選んであげましょう。
子猫は体を作る大事な時期なので、成分や原材料などには特にこだわって安全な餌を選んであげたいですね。
そして、3kgくらいまで成長したら成猫とみなした量をあげるようにします。
適正な給餌量を知っておくメリット
適正な量のキャットフードをあげることで猫の肥満や病気を防ぎ、健康を維持することができます。
人間でも太り過ぎてしまうと体の負担が増えて、高血圧や関節痛になってしまいますよね?
猫にとっても肥満は万病の元で、百害あって一利なしです!
なので、愛猫の体型を維持するためにも適切なエサの量を知っておくというのはとても大切です。
毎日あげる量をちゃんと把握しておけば、もし猫の食欲が落ちてしまった時でも、早めに異変に気づいてあげることができます。
猫の健康のために、飼い主さんがしっかりとコントロールしてあげましょう。
餌の量を間違えることで起こる弊害
餌の量を多めに上げすぎて肥満になってしまうと、様々な病気のリスクが高まります。
おデブちゃんも可愛いですが、やはり体への負担が大きくなります。
肥満により高まるリスクとしては、
- 糖尿病
- 皮膚病
- 心臓病
などが考えられます
飼い主が餌の量の目安をきちんと知っておき、猫ちゃんが催促しても、ちゃんと適量の範囲内であげることが必要です。
もちろん、おやつの上あげすぎにも注意です!
グラム単位まで細かく管理する必要はありません。
一度でいいので、実際に適切な量のキャットフードを計ってみて、「だいたいこのくらいなんだなぁ~」という目安を把握しておきましょう。