長毛種の猫の毛は、冬はモコモコでとっても暖かそう。
逆に夏は毛むくじゃらで暑苦しそうなので熱中症が心配になりますよね?
たまにサマーカットをされた猫を見かけますが、長毛種の猫にカット(トリミング)は必要なんでしょうか?
実は、猫は砂漠生まれなので暑さには強い動物。
なので、毛が暑そうだからと言ってカットが必須な訳ではありません。
ただ、放っておくと毛が複雑に絡まってしまい、毛玉が大変なことになります。
なので、うちのすめしは夏になるとサマーカットにしています。
では、猫のトリミングにはどれくらいの時間や費用がかかるのでしょうか?
今回は、カットが必要な場合やその費用などについて紹介します。
カットが必要な場合
手に負えない毛玉ができた
ペルシャ猫などの長毛種はゴージャスな毛並みが魅力の一つですが、お手入れが大変というイメージがありますよね?
こまめなブラッシングをすれば、ふんわりサラサラの毛並みを維持することができますが、怠ると大変なことになります。
いつのまにかフェルトのように固まり、ほぐしてもほぐしても意味がないという状態になってしまうので、小さい頃からブラッシングを嫌がらないように躾けとかないといけません。
我が家のようにそれに失敗すると…
毎年、冬の終わりにはガチガチの毛玉があちこちにできて、サロンに駆け込むことになります。
夏の室内の環境が蒸し風呂のように高温多湿となり、体温調整がうまくできない
最初にお伝えしたように、猫は砂漠で生まれた生き物なので基本的にはある程度の暑さには耐えれます。
夏場にエアコンのついていない部屋でお留守番させるのは心苦しいですが、日陰を用意したり涼しい場所を確保していれば大抵大丈夫です。
しかし、明らかに夏バテをするようでしたら、思い切ってスッキリと毛をカットしてあげた方が、涼しくなって猫ちゃんも快適に過ごせるでしょう。
暑がりな猫ちゃんにはサマーカットをおすすめします。
猫の毛のカットは自分でできる?
たまに犬のカットを自宅でされてる方がいるので、猫のトリミングも自宅でできると思われがちです。
ただ、猫の場合は難易度が高いです。
ちょこっと切るくらいなら問題ありませんが、ひどい毛玉を短く刈り込む場合はかなり難しいです。
正直、猫のカットを自分でやるのはおすすめできません。
全然おとなしくしてくれないので、プロに任せるのがベストです。
猫対応のサロンを探す
ペットサロンのHPなど見て気づくのは、意外と猫のトリミング、カットを受け付けているサロンが少ないこと。
犬のトリミングサロンは比較的たくさんあって、ペットショップでもカットしてくれますよね?
ところが猫となると、対応してくれるところがとても限られています。
少ない選択肢ながら、清潔で親切で信頼できる良いサロンを探してあげましょう。
家が近ければ一度店をのぞいて見たり、電話対応の感じの良さで雰囲気を見極めます。
猫の不安な気持ちを考慮して付き添いをさせてくれるところもあります。
また、何か些細なことでもすぐに電話で報告&判断の確認をしてくれるサロンも信頼できる良いサロンだと思います。
うちのすめしが通っている店は、トリマーさんたちがとても優しく、迎えに行くとカットの時の様子などをお話してくれます。
病院にお願いする
ベット病院でもカットを受け付けてくれるます。
なので、まずはかかりつけの獣医さんに相談してみてください。
料金は病院の方がトリミングサロンよりも2000円ほど割高な場合が多いです。
ただ、シャンプーやトリミング中に猫の体調が悪くなった場合のことを考えると、サロンよりちょっと安心できるというメリットがあります。
費用と頻度は?
猫のトリミングの費用は犬より少し高く、また猫の中でも短毛種より長毛種の方が高くなります。
目安としてはこんな感じ。
- 短毛種:5000円前後
- 長毛種:6000円前後
これに、シャンプー代(500円程度)、もつれがひどい時の追加料金などがある場合もあります。
病院の場合はプラス2000円ほど割高になります。
すめしは、ブラッシングが嫌いな上に、冬には毛が異常なほど増量してどんどんひどい毛玉ができます。
それをリセットしてもらうために年に1回カットしてもらう、というペースです。
カットというか、丸刈りですね・・・(笑)。
本当は暑くなる6月くらいがベストなんでしょうが、4月くらいには毛玉が限界を迎えてしまいます。
サロンの店員さんに「毛玉がひどいので、こうなる前に来てください!ブラッシングだけでもしますよ」と言われてしまいました。
もつれ料金を合わせて、1万円近く行ってしまったことがあります。

私の美容院代より高い。。。

自業自得

これからはしっかりブラッシングしようね
所用時間は?
サロンによっても混み具合などもありマチマチですが、だいたい3〜5時間くらいです。
猫は移動や環境の変化を嫌う動物。
見知らぬ場所に連れてこられて飼い主も帰ってしまって…と内心大パニックです。
人間のように、サロンに着いてすぐに着席、さぁカットしましょう!という訳にはいきません。
トリミングサロンに連れて行かれる。
- トリマーさんと対面。飼い主帰る。
- しばらく心を落ち着かせる
- シャンプー→カット→爪切り等
- 飼い主に終了の連絡・お迎えに来てもらう
というのが大体の流れです。
慣れないことで疲れてしまうのか、毛がごっそりなくなって情けないのか恥ずかしいのか。
お迎えに行っても心なしかしょんぼりしています(笑)。

ツルツルすぎて笑いそうになってごめん

ほんと、きついんだって

ごめん…笑
猫の毛をカットするメリットとデメリット
デメリット
費用が高い
猫のトリミングには人間並みの美容代がかかります。
犬のように定期的に費用がかかるわけではないのですが、1回の出費はそこそこのものです。
猫にとってストレス
知らない場所で知らない人にシャンプーされて毛を切られることに猫は大きな恐怖と不安、ストレスを感じてしまいます。
なので、家に帰った後は丁寧にアフターケアをしてあげてください。
外に出る猫は皮膚病のリスク
室内猫であればあまり神経質になる必要はありませんが、外にも出る猫の場合は注意が必要です。
サマーカットで皮膚がむき出しになると紫外線の当たりすぎで皮膚病を引き起こす恐れがあります。
メリット
毛玉がなくなり、リセットできる
当たり前の話ですが、トリミングをすることの1番のメリットは、毛がスッキリ短くなることで、毛玉の悩みが解消されること。
毛玉ができたら無理にブラッシングしようとするより、カットしてしまうのが1番です。
飲み込む毛の量が減る
毛をカットすることにより、毛づくろいすることで飲み込む毛が減るので、毛玉を吐く回数も減ります。
まとめ
以上、長毛種のカット、トリミングについてでした。
ひどい毛玉ができてしまったらカットしてあげるしかありません。
ライオンカットもそれなりに可愛いのですが、トリミング費用はかわいくありません。
できることならブラッシングをきちんとしたり、室内環境を整えてあげて、サマーカットしなくてもすむようにしてあげましょう。