もしも飼い猫が脱走したり災害などのトラブルで家を飛び出してしまったら…。
あまり考えたくはないですが、最近は万が一のことを考えた対策も必要だと思うようになしました。
そこで気になったのが、マイクロチップ。
日本での普及率はまだまだ低めですが、外国ではペットへの装着が義務化されているところも多いです。
ただ、マイクロチップが埋めてあったらどんなメリットがあるのかはイマイチ知られていません。
周りの猫友達でマイクロチップを埋め込んでるという話を聞いたことがないので、猫の体に悪影響がないかも気になるところです。
そこで今回は、迷子対策のためにマイクロチップが必要なのかどうを調べてみました。
マイクロチップの使用を検討している方は参考にしてみて下さい。
マイクロチップとは?
チップのサイズと埋め込み方法
マイクロチップというのは約10mm×2mmの小さなICチップのこと。
形は円筒型で安全性の高いガラスやポリマー等で覆われています。
もちろん猫の体に害はなく、これを太い注射のようなものを首の後ろに刺して、背中に埋め込みます!
一生なくなることのない名札を埋め込むようなものですね。
猫の感じる痛みは?
では、マイクロチップを埋める時に猫はどれくらいの痛みを感じるのでしょうか?
太い注射ということでそれなりに痛そうな感じもしますが、埋め込み自体はひと思いにブスッと行ってすぐに終わります。
なので、「それほど痛くはない」というのが獣医さんの見解です。
猫に感想を聞いた訳ではないので本当のところは分かりませんが、それほど猫の負担になるようなものではないようです。
そのため、避妊、去勢手術の際についでに埋め込んでもらう飼い主さんが多いようです。
費用について
そして一番期になるのがマイクロチップの埋め込み費用。
とても高額なイメージがありますが、実はそれほど高いわけではありません。
チップ自体は無料で埋め込み処置費用が5000円程度。
登録費用が1000円。
合計6000円くらいです。
これを高いと思うか安いと思うかは人ぞれぞれですが、個人的には思ってたよりも安いというのが正直な感想です。
マイクロチップに埋め込む情報
マイクロチップには飼い主の名前、住所、電話番号
猫の名前、生年月日、性別、猫種、避妊・去勢をしているかどうかなどの情報を入れ込みます。
この情報を読み取るには専用の読み取り装置が必要です。
首輪と違って外に見えているわけじゃないので、一般の人が見ただけではチップが埋め込んであるかどうかはわかりません。

迷子になって、ちゃんと読み取り設備がある保健所や動物愛護センターに保護された場合は、探し出すことができるってことね。

万が一、すめしが可愛いすぎるからって連れさらわれた場合は意味ないんだね。

そんなことは起こらないと思うけど。。。
迷ってフラフラしてる時に優しい人に拾われて、そのままそのお家で飼われた場合は情報が出てくることはないのね。
マイクロチップのメリット、デメリット
メリット
迷子になった時に見つかる可能性が増える
マイクロチップを埋め込む最大のメリットは、猫が読み取り設備のある施設に保護された場合、間違って処分されてしまうという悲しい事態を避けることができるということ。
何と言ってもこれがマイクロチップの一番のメリットです。
猫が迷子になってしまった時に、「こんな特徴の猫が保護されたら連絡下さい。」と保護施設に連絡をするより、「迷子になったのはこんな猫でマイクロチップが埋めてあります」と伝える方が確実ですよね?
災害などに巻き込まれた場合を考えても、やはり身元が分かるマイクロチップを利用することはメリットが大きいと思います。
首輪による事故の危険を回避できる
迷子になった時のために首輪に飼い主の情報などを記載しておくという手もありますが、実は首輪による事故ってとても多いんです。
木に引っかかってしまったり、痩せてたすき掛けのようになってしまったり。
その点、マイクロチップは何かに引っかかるという心配はありません。
海外の出入国がスムーズ
日本ではまだまだマイナーですが、海外ではマイクロチップの装着を義務化しているところも多くあります。
マイクロチップがあれば出入国の手続きがスムーズになるので、海外転勤が多い方は必須です。
今のところ、マイクロチップのせいで病気になったとか怪我をした、というような報告は特にないそうで、猫の体への負担についてはあまり心配しなくても良さそう。
これが一番気になっていたので、ひとまず安心です。
デメリット
GPS機能があるわけではない
マイクロチップを埋め込んでいるからといって、猫のいる場所を突き止められる訳ではありません。
なので、逃げ出した後に誰かに飼われてしまったり、野良猫として暮らしている場合は自力で探し出さないといけません。
一般の人にはチップの有無さえわからないので、「迷子札」としての役割というよりも、施設に保護された際の最後の保険といった感じですね。
体の中で移動してしまう
かなり稀に、体内で移動してしまうこともあるそうです。
命に関わることではないとのことですが、移動してしまったらチップの情報を読み取ることができません。
読み取り設備がない施設では意味をなさない
保護された施設に読み取り設備がない場合は、マイクロチップは全く意味をなしません。
また、日本で流通しているマイクロチップは会社によって規格が違うようで、読み取れないこともあるそう…。
それだと意味が無いので、ちゃんと統一するか全ての機械を用意しておいて欲しいですよね〜。
日本でも埋め込みが義務化したら、もっとちゃんと整備されていくんでしょうね。
まとめ
迷子対策のために、マイクロチップは埋め込んでおいても損はない!というのが私の感想です。
GPS機能はないので施設に保護された時のみにその力を発揮するということで、迷子札として万能とは言えませんが、何もないよりは断然良いです。
東日本大震災などでも飼い主と離れ離れになる犬・猫が大勢いて、マイクロチップの必要性が注目されました。
日本でも義務化の動きがあるみたいです。
今度、病院に行く時に獣医さんに相談してみようと思います〜。