「国産のキャットフードにはどんな物があるの?」
「国産のキャットフードならどれも安心?」
「飼い猫に国産の安全なキャットフードを与えたい・・。」
あなたはこんな悩みを持っていませんか?
実は日本はペット後進国なので、『国産のキャットフード=高品質』という訳ではありません。
なので、『国産』という言葉を盲信せず、しっかりと成分をチェックする必要があります。
そこで今回は、国産のキャットフードをランキング形式で紹介します。
フード選びに迷っているのであれば参考にしてください。
まずは国産キャットフードを一覧で比較
まずは国産のキャットフードをザックリとチェックしてみましょう。
下記が国産キャットフードの一覧で、低価格帯~高級キャットフードまで8つをピックアップしました。
キャットフード名 | おすすめ度 | キャットフードの特徴、要点 |
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キャネット | ★★ | とにかく安いので多頭飼いの人にオススメ。かつお味と言いつつ主原料は穀物。 |
ねこ元気 | ★★ | 穀物やミールが主原料。着色料も多く使われている。 |
メディファス | ★★★ | 第一食材は穀物。長所も短所もなく、標準的なキャットフードといった感じ。 |
懐石2dish | ★★ | 穀物メイン、着色料も使用されているキャットフード。 |
和の極み | ★★ | 合成添加物は不使用。ただ穀物やミールが多く使われている。 |
ねこひかり | ★★★★★ | 完全無添加のグルテンフリーキャットフード。遺伝子組換え原料不使用。 |
日本のみのり | ★★★★ | 国産の牛肉粉を使ったキャットフード。無添加で原材料がシンプル。 |
ねこはぐ | ★★★★★ | 第一原料は九州産の鶏肉。国産の野菜など厳選した素材にこだわった安心フード。 |
こうして比較してみると、品質の差が激しいというのが分かりますよね?
国産とはいっても、着色料が使われていたり、メインで使われてる食材が穀物というキャットフードが多いです。
という訳で、無添加で安全なキャットフードとしておすすめできるのは3種類。
そして、その3種類をランキングにすると次のようになります。
無添加の国産キャットフード
ランキング ベスト3
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ねこはぐ
原材料 5.0 安全性 5.0 評判 4.0 - 価格:
- 3,480円(初回)
- 容量:
- 1.5kg
九州産の若鶏とかつを節+国産野菜を使ったヒューマングレードのキャットフード。添加物を一切使用していません。これ以上にないほど原材料にこだわっていて、ねこ専門雑誌でも取り上げられています。
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ねこひかり
原材料 5.0 安全性 5.0 評判 3.0 - 価格:
- 1,980円(初回)
- 容量:
- 500g
無香料、無着色、保存料不使用の無添加キャットフード。国産の原材料100%で作られています。小麦粉を使っていないグルテンフリーのキャットフードです。
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日本のみのり
原材料 4.0 安全性 4.0 評判 3.0 - 価格:
- 1,980円(税込)
- 容量:
- 500g
国産の牛肉粉を使って作られたキャットフード。お肉や野菜をボイルするなど、手作りに近い方法で作られています。
これらのキャットフードは
- アレルギーの原因となる小麦を不使用
- 人間でも食べられる高品質な原材料を使用
という点で、安心して猫ちゃんに与えることができます。
値段は安くないですがそれも納得できるほど、とにかく素材の良さ、栄養バランスにこだわっています。
うちの猫も『ねこはぐ』を食べている時期があったのですが、食いつきや食後の健康面は良好でした。
関連記事→「ねこはぐ」を試した感想や食いつきなど18項目を解説!
なので、どれを選ぶか迷ったら、まずはねこはぐを試してみてほしいと思います。
もちろん相性があるので、全ての猫ちゃんにこれらのキャットフードが合うという訳ではありません。
そこで、その他の様々な価格帯のオススメ国産キャットフードも紹介しておくので参考にしてください。
6種類の国産キャットフードを詳しく解説
キャネット
キャネットは国産初のドライキャットフード。
約45年のロングセラーです。
一番のポイントはとにかく安いことです。
コストを抑えているので仕方がないですが、第一原料が穀物であること、ミール系が多いこと、着色料の使用など気になる原料がいくつもあります。
キャネット かつお味ミックスの原材料(気になる材料を赤字表示) |
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穀類(とうもろこし、コーングルテンミール、小麦粉、等)、肉類(ミートミール、チキンミール、ささみパウダー、等)、豆類(おから、脱脂大豆、等)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、かつおエキス、しらすエキス、等)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸)、卵類(ヨード卵粉末)、野菜類(野菜パウダー、ほうれん草パウダー、にんじんパウダー、トマトパウダー)、ビール酵母、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、着色料(赤102)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) |
品質重視というよりも、とにかく安く済ませたいという方向けのキャットフードです。
ねこ元気
有名な「ユニチャーム」というメーカーの商品。
スーパーなどでもよく見かける定番フードで、どこででも簡単に手に入ることができます。
以前はアメリカで作られていたようですが、現在は日本で生産されているので「国産フード」の仲間入りをしました。
品質については値段相応というところ。
安価に抑えるために穀物でカサ増しをし、動物性のタンパク質はミール系でできています。
ねこ雑誌のキャットフード食べ比べテストで「食いつき」に関しては高得点だったようですが、アメリカでは禁止されている合成着色料などが使われている点も気になります。
ねこ元気 全成長段階用 お魚とお肉ミックスの原材料 |
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穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス等)、豆類(脱脂大豆)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、マグロエキス、カツオエキス、白身魚ミール等)、動物性油脂、ビール酵母、酵母エキス、野菜類(ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、ナトリウム、リン、亜鉛)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、着色料(二酸化チタン、赤色40号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス) |
メディファス
粒の形状に工夫があって食べやすいのか、うちの猫はお気に入りのフードでした。
たま〜にうんちがゆるくなることもあったのですが、これも穀物がメイン食材なので消化不良を起こしていたのかもしれません。
これは他のフードにも言えることですね。
メディファス 1歳からチキン味の原材料 |
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穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)、肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(おから)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸)、魚介類(フィッシュミール)、糖類(フラクトオリゴ糖)、卵類(ヨード卵粉末)、シャンピニオン、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、塩化コリン、イノシトール)、ミネラル類(炭酸カルシウム、リン酸、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸鉄、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール |
特別良いところもなければすごく悪いところもない、値段と品質のバランスがとれた標準的なフードです。
ほとんどのペット用品店やホームセンターに置いてあります。
懐石2dish 海のおいしさ 瀬戸内の小魚ペア
こちらもだいたいメディファスと同じくらいの価格です。
「かにかま添え」と「かつお節添え」の2種類が小分けに入っています。
それぞれ瀬戸内の小魚をトッピングしていて、猫が飽きない工夫や食欲を刺激する工夫が凝らされています。
懐石2dish 海のおいしさ 瀬戸内の小魚ペア |
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穀類(とうもろこし/中白糠/コーングルテンミール/小麦粉/ホミニーフィード)/肉類(ミートミール/チキンミール)/魚介類(フィッシュミール/いりこ/フィッシュパウダー/かつお節/かにかまチップ)/動物性油脂/大豆ミール/オリゴ糖/野菜類(キャベツパウダー/にんじんパウダー/ほうれん草パウダー/かぼちゃパウダー)/ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)/ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン)/アミノ酸類(メチオニン/タウリン)/食用黄色5号/食用赤色3号/食用黄色4号/食用青色1号/食用赤色102号/紅麹色素/酸化防止剤(ローズマリー抽出物) |
気になるポイントは、やはり主原料が穀類ということ。
トウモロコシ、中白糠、コーングルテンミール、小麦粉、ホミニーフィードなどが入っています。
合成着色料が使用されているのは残念ですが、全体的に品質と値段のバランスのとれたフードです。
和の究み セレクトヘルスケア 腎臓ガード かつお風味
これまでの国産フードに比べるとちょっと高級。
その割に小麦やコーングルテンがメインである点は他と変わらず、ミール系も多いです。
唯一、合成添加物を使用していない点は評価できます。
和の究み セレクトヘルスケア 腎臓ガード かつお風味 |
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穀類(小麦全粒粉/コーングルテンミール/中白糠/ホミニーフィード/小麦粉/脱脂米糠)/でんぷん/ミートミール/油脂類(動物性油脂/フィッシュオイル)/魚介類(削り節ミール/フィッシュパウダー/かつおパウダー)/ビール酵母/ビートパルプ/粉末セルロース/馬鈴薯たんぱく/ミルクカルシウム/オリゴ糖/β-グルカン/ユッカ抽出物/フィッシュコラーゲン/乳酸菌末(エンテロコッカス・フェカリス)/ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)/アミノ酸類(アルギニン/メチオニン/タウリン)/ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/B12/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン/イノシトール)/酸化防止剤(ローズマリー抽出物) |
小分けパックになっているので作りたての美味しさをキープできるようにはなってるのですが、雑誌の食いつきテストでは猫ちゃんたちには不評でした。
そこそこ高い割にあまり大きなメリットが感じられないのですが、腎臓の健康維持に配慮したい猫ちゃんにはいいのかもしれません。
ねこはぐ
2017年に新しく発売されたキャットフード。
材料は全てが国産で、ヒューマングレード(人間も食べれる)品質のものを使っています。
原材料もとてもシンプルで、初めてみた時は「やっと、安心してあげられるフードに出会えた!」と感じました。
ねこはぐの原材料 |
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鶏肉、大麦、鰹節、ビール酵母、玄米、乾燥卵黄、煮干し、鶏レバー、米ぬか、チキンエキス、黒米、赤米、昆布、大根葉、ごぼう、人参、わかめ、キャベツ、白菜、高菜、パセリ、青じそ、ミネラル類、ビタミン類、タウリン |
国産のフードの中ではかなりの高級路線で、原材料へのこだわりが半端ではありません。
猫の体に最も必要とされる動物性タンパク質は鶏肉(しかも九州産!)でしっかり補い、合成添加物など余計なものは一切入っておらずシンプルな材料でできています。
玄米や黒米、赤米が入っているので完全なグレインフリーではありませんが、アレルギーや消化不良を起こしやすいとされている小麦、トウモロコシ、大豆は使っていないので安心です。
他の国産フードに比べると値段も高いですが、日本の食材を使って本気で良いものを作ろうと思ったら、これくらいの価格になってしまうのは仕方ありません。
なので、
「愛猫にはきちんとしたものを食べさせたい。」
「国産の安全な食材が使われたフードで元気に育って欲しい。」
と考える飼い主さんにはぜひ試してほしいです。
初回は半額に近い3480円で買うことができるので、かなりお得になってます。
まとめ
国産のキャットフードならどれでも安心安全という訳ではありません。
何事も「日本製」というと安心しちゃいますが、実は日本はまだまだペット後進国。
日本には「ペットフード安全法」というものがあって、添加物・農薬・汚染物質などの基準・規格が定めてあるんですが、ペット先進国の欧米に比べるとまだまだ甘いと言われています。
人間が口にするものは食品衛生法が適応されますが、キャットフードは「食品」ではなく「雑貨」扱いです。
安いフードはとうもろこしや小麦に魚や肉の香りをつけてでカサ増しをしているのですが、肉食動物である猫にとって、これは好ましいことではありません。
なので、安心して与えられるキャットフードをお探しなら、少しばかり価格が高くても、「第一原料がお肉のキャットーフード」で、「ヒューマングレード」のものを選ぶのがおすすめです。